「妙法山」というのは蓮城寺の山号です。この山号というのは日蓮宗に限らずどこの宗派のお寺でもほとんどこの山号というものがあり、○○寺あるいは○○院という他に○○山という名前があるのです。さて、上の言葉・「法によって、人によらざれ」ですが、お釈迦さまの遺言である『涅槃経』に説かれていて、日蓮大聖人の宗教を解く重要なキーワードです。もちろん大聖人も仏弟子ですから、このお釈迦さまの遺言を固く守られ、正統釈迦仏法への回帰を叫ばれたわけです。
なぜ、南無釈迦牟尼仏でなく南無妙法蓮華経か?説かれた仏(いろいろなお経に出てくる仏)でなく、説いた仏が永遠だといった唯一のお経、『法華経』の第十六章の如来寿量品に説かれる釈尊、すなわち久遠実成大恩教主本師釈迦牟尼仏に帰依するということによってのみすべての仏教を統一できるとされたのです。それが、南無妙法蓮華経です。人によって勧められた仏教、あるいは宗教ではなく、理論(理証)によって、文献(文証)によって、実践(現証)によって証明された宗教でなければならないのです。その辺のお話は他のところでしています。みなさん、ともかく変な宗教にだまされないでくださいネ。「法によって、人によらざれ」ですよ〜と。