[いわれおしえ宗旨おこないやすらぎ]


はじめにお読みください

 このホームペ−ジでは、日蓮宗の教えとそこに所属する蓮城寺の行事や活動等をわかりやすく掲載したつものです。ここでいう日蓮宗の教えというのは、もちろん日蓮聖人の教えです。ただし、必ずしも宗教法人日蓮宗が日蓮聖人(1222〜1282)その人の思想や行動等を完全に把握し、それを具現化させているとはかぎりません。ましてやそこに所属する教師、すなわち僧侶や檀信徒においてはなおさらです。しかし、日蓮宗以外の他の明治以前に分派した伝統的な日蓮系各派は、その派を成立させた派祖を通して日蓮聖人の教えを観なくてはなりません。その派祖に100%忠実であっても、派祖自身が日蓮聖人を100%理解しているとはいえません。なぜなら、それ以後に発見や公開された日蓮聖人のご真筆等にその派祖が目を通していないという事実があるからです。また、明治以後の題目系在家団体や新興教団においては、仏教学用語や日蓮滅後の専門的な日蓮教学用語を駆使しながらも、内容はその教団の代表者に尊崇を集め、中にはきわめて独裁的組織の疑似宗教教団もありますので注意が必要です。

 幸いにして宗教法人日蓮宗は明治の初め、江戸時代に成立した本山制度を解体し、その時点での日蓮系各派各本山の七割以上が連合して発足した教団です。それ以来各派祖や各縁祖を通してではなく、直接日蓮聖人理解につとめてきました。殊に昭和34年に総本山身延山久遠寺から発行された『昭和定本日蓮聖人遺文』全四巻によって、日蓮聖人の著書はその真蹟現存のご真筆をはじめ、著作といわれながらも偽書の疑いのあるものまですべて網羅し、その後も立正大学内の日蓮教学研究所が改訂をかさねてきました。そういう意味からして、宗教法人日蓮宗は日蓮大聖人を100%完璧に理解し、かつその宗教活動を展開できる可能性のある世界で唯一の教団といえるでしょう。

 さて、このホームペ−ジの「いわれ」「おしえ」「宗旨」「おこない」「やすらぎ」は、田中智学氏講述『日蓮主義教学大観』全五巻(宗教法人国柱会出版部真世界社発行48,000円)の五つの章分け「名義門」「大綱門」「宗要門」「信行門」「安心門」をヒントにしました。ただし、その「大綱門」では日蓮教学を形成する基本的な仏教思想、とりわけ天台教学等を扱っていますが、このホームペ−ジでは膨大かつ難解になるので省略しました。また「宗要門」の宗教五綱と宗旨三秘をここでは「おしえ」と「宗旨」に分けました。ちなみに、『日蓮主義教学大観』はあの宮沢賢治が短い一生のうち5回ほど読み、彼のすべての作品をはじめ、宮沢賢治その人の生き方すべてに影響をあたえた教書です。

 なおこのホームペ−ジは、PowerMacintosh7600/132、メモり80MB内臓HD1.2Gで制作いたしました。またソフトはPageMill2.0Jを使用しました。

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